スマホでは文字がずれる可能性があります。
PCで見ていただければと思います。
※誤字などある可能性があります。ご容赦ください。
「数学」・・・試験時間50分で、全部しっかり考えて解ききれるかは、昨年に引き続き???です。
いかに時短計算方法で解法できるかがカギかもしれません。
[大問6]は、私が初めて見る動点の問題でした。
全体的にはいずれも良問であると感じました。
※予想平均点は45~55点(100点満点換算で)
⇒ 61.3点 (県立学校課発表)
【大問1】 基本問題 いずれも教科書の基本問題レベルの問題
ここで時間をかけずにミスなく、解いていくかが大切。
(9)角の大きさを求める問題
・正五角形の1つの内角の大きさ180×(5-2)÷5=108
・⊿ABC≡⊿AED(3組の辺がそれぞれ等しい)より∠BAC=∠EAD
・⊿ABC、⊿AEDともに二等辺三角形(底角が等しい)
を考えて解く
【大問2】 連立方程式・代表値
(1)連立方程式の応用問題(教科書レベル)
%(パーセント)の計算方法を知っていれば、式は簡単。
あとは計算力のみ。
(2)代表値
表から、3パターンの考え方の正誤を問う問題。
中央値、最頻値、最大値、最小値それぞれについてしっかり理解している
ことが大前提である問題
ア は普通の平均を求めればよいので簡単 ○
イ は17人ではなく18人 よって ×
ウ は3組のクラスの人数が36人、最大値が5、最小値が1より
貸出数は1、2、3、4、5が考えられる。
36÷5=7余り1
最頻値が2であることから
この度数が7であると、他で8になる可能性があり(最頻値にならない)
よって冊数2で、考えられる最低人数となる。よって8人以上となり
○
※ゆっくり考えると難しくはないが、時間をかけれないため焦ると手こずる
問題。→ 差が出る問題
【大問3】 放物線 (1)(2)は標準、(3)は計算力(できれば時短計算で)
(1) y=aX²で、Xが bからcまで増加するとき
変化の割合=a(b+C)の時短計算ができると楽。
知らない場合は、Xの増加量、Yの増加量を求めて、
Yの増加量 ÷ Xの増加量 に代入して計算。
(2)直線CDを求める。
点C,点Dそれぞれの座標を求め、直線CDの式を求める。
y軸との交点より、直線CDの式に、X=0を代入。
(3)放物線の対称性(y軸についての)より、直線CD,直線ABの切片は
同じ(0,-2)この切片をGとすると、
四角形ABFEをy軸について回転した時にできる図形の体積は、
三角形AGEをy軸について回転した時にできる図形(円錐)の体積
から三角形BGFをy軸について回転した時にできる図形(円錐)の体積
引いたものとなる。それぞれを求めて計算。→ やや差が出る問題
別解(時短計算)
点Eのy座標が4、点Fのy座標が1、Gのy座標が-2より
三角形AGEをy軸について回転した時にできる図形(円錐)と
から三角形BGFをy軸について回転した時にできる図形(円錐)の
相似比は2:1よって体積比は8:1
これより
求める体積は、
三角形AGEをy軸について回転した時にできる図形(円錐)の体積に
8分の7かけたもの。
【大問4】 規則性 (1)は、普通に数えてもよい。
(2)いろいろな方法があると思いますが、
私は2パターンで考えました。
その1:それぞれの行の右端の数のもう一つ隣の数を考える。
例えば、1行目 は 3
2行目 は 6
3行目 は 9
4行目 は 12
5行目 は 15 よって 3の倍数
→ n行目 は 3n
求めるものはその1つ手前の数だから、 3n-1
その2:それぞれの左端の数に注目すると、2の倍数だから、
n行目の左端の数は 2n
右端の数は、
1行目では 0
2行目では 1
3行目では 2
4行目では 3
5行目では 4 加えたものだから・・・
n行目では n-1 加えた数となる。
よって 2n + (n-1) = 3n-1
(答え)3n-1
(3) (2)より右端の数は 3n-1 となるから
3n-1=31 を解いて n=10余り1
n=10の場合 右端の数は29となり 31は1回も出現しない。
n=11の場合 右端の数は32となり 31が初めて出現する。
次に右端で 31よりも大きい数が出現する行を求める。
2n=31 より n=15あまり1
n=15のとき、 右端の数は30
n=16のとき、 右端の数は32
これより31が出現するのは n=15までであることがわかる。
よって、n=11、12、13、14、15であれば31が出現する。
(答え)5個 → 差が出る問題
【大問5】 図形と体積 → 全体的に差が出る問題
立方体を傾けたとき、AE=DH,BF=CGより 底面は合同な台形となる。
(1)は水の体積を2通りで表す(傾ける前と後で)
台形の面積の求め方を知らないと苦しい。
(2)は(1)で求めたFBの長さを使い、EFを三平方の定理より求める
(3)は 残った水の体積 + 鉄球の体積 = 立方体の体積
に気付くかどうか。
(1)立方体を傾ける前の水の体積
底面積(正方形) × 高さ × 2/3 より
6×6×6×2/3・・・①
立方体を傾けた後の水の体積
底面積(台形) × 高さ
求めるBFの長さを X とすると、
(X+5)×6÷2×6・・・②
ここで②と①が等しいので、
(X+5)×6÷2×6=6×6×6×2/3
等式の性質を利用しながら解いていくと。。。
(X+5)÷2=6×2/3
(X+5)÷2=4
X+5=8
X=3 (答え)3cm
(2)長方形EFGHの面積は、たて × よこ より、
辺FGの長さ × 辺EFの長さ
辺FG の長さ=辺BCの長さ=6cm
あとは、辺EFの長さがわかればよい。
(1)より辺BFの長さは3cm
辺AEにおいて頂点Aより3cmの点をIとする。
三角形EIFは∠I=90°の直角三角形。
辺EFの長さ=y cmとすると、
三平方の定理より、
y²=(辺EIの長さ)² +(辺IFの長さ)² だから
y²= 2² + 6²
y = 2√10
長方形EFGHの面積= 6×2√10=12√10
(答え)12√10 cm
(3) 残った水の体積 + 鉄球の体積 = 立方体の体積
これより、
残った水の体積 = 立方体の体積 - 鉄球の体積
底面ABCDから水面までの高さを z cmとすると、
6×6×z=6×6×6 - 4/3×Π(パイ)×3×3×3
6×6×z=6×6×6 - 4×Π(パイ)×3×3
両辺を6×6 で割って
z=6-Π(パイ) (答え)(6-Π)cm
【大問6】 動点 → 全体的に差が出る問題
⊿PQRの面積において、底辺を線分QRとして考える。
その長さが2cmであるから、高さの値が⊿PQRの面積となる。
(1)X=4のとき、点Pは線分BCの中間にある。
⊿PQRにおいて、
底辺の長さは2cm、高さは7cmとなるので、
(⊿PQRの面積 y=底辺 × 高さ ÷ 2 より、
y= 2×7÷2
= 7 )←念のため (答え)7cm²
(2)AB間の長さは3cm、よってXの変域は 0≦X≦3
BC間の長さは2cm、よってXの変域は 3≦X≦5
CD間の長さは5cm、よってXの変域は 5≦X≦10
DE間の長さは3cm、よってXの変域は 10≦X≦13
EF間の長さは1cm、よってXの変域は 13≦X≦14
FA間の長さは2cm、よってXの変域は 14≦X≦16
※CD間の変域は、
⊿CEDが、斜辺以外の辺がそれぞれ、3cm、4cmの
直角三角形に注目すること。
三平方の定理を使ってCD間の長さを求めてもよいが、
直角三角形の基本形の1つである、「3:4:5」を知っていれば、
斜辺の長さは、すぐにわかる。
(答え)5≦X≦10
(3)点PがBC間、DE間、FA間では⊿PQRの面積は一定。
(底辺と平行線上を頂点Pが動くため)
BC間ではy=7・・・・(1)より
DE間ではy=3・・・・(高さ3cm)
FA間ではy=4・・・・(高さ4cm)
次に、
AB間ではy=2×(4+X)÷2
y=X+4
一次関数(直線)の式となる。
CD間では。。。
⊿CPGが⊿CDEと相似になる点GをCE上に考える。
まず、CPの長さは、(X-5)cm
CPの長さ:CGの長さ=5:4より
(X-5):CGの長さ=5:4
よって、 4
CGの長さ= ー X - 4
5
4
⊿PQRの高さ= 7 - ( ー X - 4)
5
4
= - ー X +11 =y (⊿PQRの面積)
5
一次関数(直線)の式となる。
EF間では、
⊿PQRの高さ=4-(X - 13)
=-X+17=y (⊿PQRの面積)
一次関数(直線)の式となる。
以上(2)に記載したXの変域に注意してグラフ化(答え省略)
(4)y=6となるのは、点PがAB間、CD間にあるとき。
AB間 y=X+4
4
CD間 y = - ー X +11
5
それぞれの式のyに6を代入してXを求める。
(答え)X=2 、 X=25/4(4分の25)
【大問7】 円(証明含む) → 全体的に差が出る問題
(1)で三角形の合同が証明された場合、それ以降の問題は、
合同な図形→対応する辺、角が等しくなることを意識するとよいです。
(1) 共通の弧と円周角の関係、正三角形の定義を知っていれば、
それほど難しい証明ではないと思います。
[証明]
⊿ABEと⊿ACD において
BE = CD (仮定)・・・①
AB = AC (正三角形のすべての辺は等しい)・・・②
∠ABE=∠ACD(共通の弧ADの円周角は等しい)・・・③
①②③より
2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので
⊿ABE≡⊿ACD
(2)
① 弧ABの円周角より∠ACB=∠AFB=∠ADE=60°
(1)よりAD=AE=2cm となり、
⊿AEDは底角が60°の二等辺三角形(→⊿AEDは正三角形)である。
∠ADE=∠AED=∠BEF=60°(二等辺三角形の底角および対頂角)
これより⊿BEFにおいて2つの内角がそれぞれ60°となるので、
残りの内角も60°となる。よって⊿BEFは正三角形となる。
(1)よりCD=BE=4cmだから
この正三角形の高さXとすると、
三平方の定理より
4:X=2:√3 これより高さX=2√3
よって⊿BFEの面積=4×2√3÷2=4√3 (答え)4√3cm²
(3)弧BCの円周角より∠BAC=∠BDC=60°
よって∠ADC=120°
ここで線分ADをDの方向に延長した直線に頂点Cから垂線を下ろし、
その交点をGとすると、
直角三角形AGCができる。
∠ADC=120°だから∠CDG=60°
三平方の定理よりCD:DG:GC=2:1:√3となるので、
DG=2cm、GC=2√3cm
次に直角三角形ACGにおいて、三平方の定理より
(ACの長さ)²=(AGの長さ)² +(GCの長さ)²だから
(ACの長さ)² = 4² + (2√3)²
ACの長さ = 2√7(cm)
⊿ABCは正三角形だからAC=BC=2√7
(答え)2√7cm
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いくつか解答してみましたが、もっと簡単な方法があるかもしれません。それを考えるのも数学の
醍醐味の一つです。